ベンツの警告灯一覧と意味を緊急度に合わせて解説。 赤の警告灯は緊急度高め!

ベンツのメーターパネルに表示される警告灯(表示灯)。車の異常や故障や操作の手違いなども表示されます。ふいに表示されて「車にトラブルが!?」と不安になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。あらかじめ警告灯による注意や警告内容を理解していれば、早めの対応も可能になります

そこでこの記事ではベンツの警告灯・表示灯の種類について解説します。故障やトラブルの不安解消、メンテナンスにお役立てください。

ベンツの警告灯一覧(表)

ここでは、目にする機会が多いもの、緊急度の高いマークを中心にベンツの警告灯をピックアップしてまとめました。なお車の警告灯はメーカーや車種によって異なります。より詳しい内容や自車の取扱い説明書もあわせてご確認ください

表示マーク 警告灯名・意味 ディーラーへの修理が必要 緊急度
【緊急度が高い】走行不可や直ちに停止や修理が必要
ブレーキ液が不足し、赤色のブレーキ警告灯が点灯。警告音も鳴る。

ブレーキ性能が低下し、最悪の場合ブレーキが効かなくなる可能性がある。

対処法
ただちに安全な場所へ停車し、走行を続けないようにしてください。車両が動かないように固定し、メルセデス・ベンツ指定サービス工場に連絡してください

マルチファンクションディスプレイの指示に従ってください。
※ブレーキ液を補給しても問題は解決しません。
乗員保護システムに異常がある。エアバッグやシートテンショナーが不意に作動したり、事故の時に作動しない可能性がある。
→十分に注意して、最寄りのメルセデス・ベンツ指定サービス工場で点検を受けてください
黄色のESP®表示灯・ESP®オフ表示灯が点灯

急カーブや滑りやすい路面で車両のコントロールが難しくなり、スピンや横転のリスクが高まる。
慎重に運転する(急ハンドル・急ブレーキを避ける)
メルセデス・ベンツ指定サービス工場で点検を受ける
赤色の冷却水警告灯が点灯。警告音も鳴る。
エンジンが十分に冷却されず、損傷のリスクがある
冷却水レベルの低下またはエンジンラジエターへの送風遮断が考えられる。

ただちに安全な場所へ停車し、エンジンを停止してください。
車両を固定し、エンジンが冷えるまで安全な距離をとってください。

対処法
マルチファンクションディスプレイの指示に従い、メルセデス・ベンツ指定サービス工場に連絡してください。
赤色のパワーステアリング警告灯が点灯し、パワーステアリングアシストが故障。警告音も鳴る。

ステアリング操作が重くなる
パワーステアリングが機能しないため、ハンドル操作に必要な力が増加する

対処法
ステアリング操作が安全にできるか確認してください。
安全に操作できる場合:慎重にメルセデス・ベンツ指定サービス工場まで走行してください。
安全に操作できない場合:走行を続けず、最寄りのメルセデス・ベンツ指定サービス工場に連絡してください。
ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)に異常があり、機能が解除されている。
音が鳴る場合はEBD(電子制動力配分)も作動しない。

ブレーキは通常通り動作しますが、ブレーキアシスト機能など、運転支援機能が解除されます。

対処法
慎重に運転し、速やかにメルセデス・ベンツ指定サービス工場で点検を受けてください。
走行中に黄色のエンジン警告灯が点灯する。
以下が故障している可能性があります。
・燃料噴射システム
・点火システム
・排気システム
対処法
すみやかに指定サービス工場で車を点検してください。
エンジンの始動後、または走行中に黄色のブレーキパッド摩耗警告灯が点灯する。

対処法
すみやかに指定サービス工場でブレーキパッドを交換してください。
【緊急度は低め】早めの修理が必要
➮ブレーキシステムが故障しているため、ブレーキの作動に影響を与えることがあります。
事故の危険性があります。
マルチファンクションディスプレイにメッセージが表示されているときは、そのメッセージに従ってください。
注意して運転してください。
メルセデス・ベンツ指定サービス工場で点検を受けてください。
黄色のESP®表示灯・ESP®オフ表示灯が点灯

急カーブや滑りやすい路面で車両のコントロールが難しくなり、スピンや横転のリスクが高まる。
慎重に運転する(急ハンドル・急ブレーキを避ける)

対処法
メルセデス・ベンツ指定サービス工場で点検を受けてください。
赤色の乗員保護装置警告灯が点灯している。

エアバッグやシートベルトテンショナーが誤作動する、または事故時に作動しない可能性がある
衝突時の安全性が低下し、けがのリスクが高まる

マルチファンクションディスプレイの指示に従ってください。
注意して運転してください。(急ブレーキや衝突を避ける)
すみやかにメルセデス・ベンツ指定サービス工場で点検を受けてください。
エンジンの始動後、または走行中に黄色のエンジンオイル警告灯が点灯する。

対処法
最寄りの指定サービス工場でエンジンオイルを補給してください。
通常より頻繁にエンジンオイルを補給する場合は、直ちに指定サービス工場で点検を受けてください。
走行中またはエンジンスイッチが2の位置の時、またはエンジンを始動すると、赤色のシートベルト警告灯が点灯する。

助手席に純正チャイルドセーフティシートが取り付けれれているため、助手席エアバッグが作動しない状態になっている。
助手席チャイルドセーフティシートが取り付けれられない場合は、チャイルドセーフティセンサーが故障している
→「後席でチャイルドセーフティシートを使用してください。
→指定サービス工場でチャイルドセーフティシートセンサーの点検を受けてください
×
【緊急度は低め】自分で対応が可能
走行中に黄色のESP表示灯が点灯する
ASRが解除されている
タイヤが空転しているか、車が横滑りしている
→ASRをONにする

タイヤが空転しているか、車が横滑りしている
→アクセルペダルを踏む力を少し緩めてください。
また、慎重に横転するとともに、以下の操作は絶対に行わないようにしてください。
・急ハンドル
・急ブレーキ
・急発進、急加速
・急激なエンジンブレーキ
×
赤色のシートベルト警告灯が点灯し、運転者または助手席乗員がシートベルトを着用していない、または助手席に荷物が置かれている。
25km/h以上で走行すると、警告灯に加えて断続的な警告音が鳴る。

シートベルト未着用のまま走行すると、安全性が低下する
助手席の荷物がセンサーに反応し、誤検知する可能性がある

対処方法
運転者・助手席乗員はシートベルトを着用してください。
助手席に荷物を置かないでください。(安全な場所へ収納し、警告灯が消灯することを確認してください。)
×
赤色の距離警告灯が点灯し、先行車との距離が近すぎる状態。警告音が鳴る場合は、衝突の危険が高まっている。

対処法
車間距離を広げてください。(適切な安全距離を確保)
警告音が鳴ったら、すぐにブレーキをかける準備をしてください。
交通状況に注意し、安全運転を心がけてください。
×
走行中に黄色の燃料残量警告灯が点灯する。

対処法
最寄りのスタンドで補給してください
×

【緊急度が高い】走行不可や直ちに停止が必要

車の警告灯は、国際規格(ISO)に従い、赤色、黄色、緑色の3カラーに区分されています。中でも最も緊急度の高いカラーが「赤色」のランプで「重大な故障、トラブル」があることを意味します。この警告灯が点灯しているのは危険な状態ですから、安全な場所に停車するなど走行を停止し、点検や修理などを行う必要があります。まずは緊急度の高い警告灯からみていきましょう。

ブレーキ警告灯

ブレーキ警告灯が赤く点灯したとき、最初に確認するのがパーキングブレーキです。特に停車時から車を動かそうとする際は、「パーキングブレーキの解除忘れ」をしているケースがほとんどです。

一方、パーキングブレーキを解除してもブレーキ警告灯は赤く光る場合は、ブレーキ系統に異常やトラブルが発生しているおそれがあります。例えば何らかの原因でブレーキフルードが不足している、センサーやABSなどブレーキシステム周辺に問題が起こっている可能性が考えられます。ブレーキに異常を抱えたまま走行を続けるのは大変危険ですので、すぐに停車して点検することをおすすめします。

油圧警告灯

エンジンオイルにトラブルが生じると、点灯するのが油圧警告灯です。油圧警告灯が表示される理由としては、オイルの量が大幅に減少している、オイルフィルターに目詰まりがあるなどが考えられます。またオイルポンプそのものの異常による油圧の低下などでも点灯することがあります。車の動力源であるエンジンの潤滑油として大きな役割を担うオイルの不備は、車の性能に大きく影響します。そのまま走行を続けるとエンジンの焼き付きなどのリスクにもつながります。ディーラーや整備工場に点検や修理を依頼しましょう。

クーラント、冷却水警告灯

クーラント警告灯、冷却水警告灯は波線と温度計が合わさったマークで示されます。この警告灯は、車のエンジンの温度を下げるクーラント液(冷却水)の温度を表しています。クーラント警告灯、冷却水警告灯は青色や緑色での点灯は、液体が冷えていることを示しているため、走行は可能です。冷却水が温まれば見えなくなります。

一方、赤色点滅の場合はエンジンの熱量が高くなり、冷却性能よりも大きくなっている状態「オーバーヒート」が起こっている可能性があります。オーバーヒートは車に負担が大きく、事故や故障にもつながりかねません。早急にプロに点検してもらう必要がある状態です。

エンジン警告灯

エンジン警告灯は、エンジン制御系に異常を検知した時に点灯します。エンジン始動時に点滅し、すぐに消えることもありますが、この場合は心配する必要はないでしょう。エンジンを付け、走行しても警告灯が消えない時はトラブルが生じていると考えられます。

また一度警告灯が消えたのに再度点滅した際も、何らかのトラブルが生じている可能性があります。エンジンに負担をかけないためにも、無理な走行を控えることが大切です。警告灯のカラーはオレンジ(黄)色ですが、エンジンまわりの異常であり、緊急度も高いトラブルです。早めの対処が求められます

バッテリー警告灯

車の内部、電気系統に異常がある際に点灯するのがバッテリー警告灯です。発電機であるオルタネーターやその動力をオルタネーターへ伝えるVベルトに問題が発生していることを示します。また、バッテリー自体が経年劣化している時に点灯するケースも少なくありません。バッテリー警告灯が点灯してすぐに走行できなくなるわけではありませんが、次第にバッテリーへの充電がなくなっていくことが予想されます。

また長い間エンジンをかけない、短距離移動のみだとバッテリーの劣化が早まります。定期的にバッテリーを点検し、日頃から負荷をかけないような心がけも重要です。

ESP表示灯

車のスピンや外への膨らみを制御する「横滑り防止システム」です。

故障して安全な運転を続けるのが難しい状態で赤色に点灯します。

赤色の点灯時は走行を控え、急カーブや滑りやすい路面で車両のコントロールが難しくなり、スピンや横転のリスクが高まります。慎重に運転し、早めの点検を依頼しましょう

サスペンション システム警告灯

タイヤとボディの間にあるサスペンションは、車への衝撃を吸収する役割を果たします。安定した走行に欠かせないサスペンションにトラブルが生じた場合には、サスペンションシステム警告灯が表示されます。この場合、ダンパーやバネ(スプリング)、エアサスペンションに不具合が生じていると考えられます。車の操縦性はもちろんのこと、トータルでは安全性に関連する部分ですから、すみやかに点検をお願いするのが得策です。

【緊急度は低め】継続走行は可能だが早めの修理が必要

次に、問題は生じているものの、継続走行は可能なトラブルを示す警告灯をご紹介します。緊急度は高くないものの、放置しておけばいずれ大きな異常へとつながってしまいます。早めの点検、修理を忘れずに行いましょう。

エアバッグ警告灯

エアバッグ警告灯が点灯するのは、センサーや電気系統の異常などが関連しています。また事故など衝突時にシートベルトの効果を高める装置・プリテンショナーに不具合が生じているケースやバッテリー容量の不足なども警告灯がつく要因となり得ます。エアバッグ関連の異常は、そのままにしていても、日常的には問題はないかもしれません。

しかし万が一事故が起きたとき、エアバッグが作動しなかったときのダメージは大きく、命に関わるリスクにもつながります。早めにディーラーや信頼できるカーショップなどに相談することをおすすめします。

ステアリングロック警告灯

盗難防止などの理由から装備されているステアリングロックは、車両のロックシステムと連動しています。電気信号などでロック、アンロックを制御しているため、不具合があるとエンジンもかからなくなってしまいます。ステアリングロックを作動させているシステムのトラブルで警告灯が点灯してしまいます。ハンドル操作に関連するステアリングコラムを交換するなどの対処が必要になります。

ABS警告灯

ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は、急ブレーキ時にタイヤがロックされないようにするシステムです。ブレーキを踏んだ際にタイヤがロックされないことで、車両の安定性を維持できます。ABS警告灯が点灯するのは、ブレーキを強く踏んだ時に、システムが反応するケースが考えられます。正常な作動であれば、ABS警告灯は消滅します。

しかし点灯し続けるのなら、やはり何らかの異常が生じているものと考えられます。そのまま走行し続けることはできますが、必要な時にABSが作動せず、大きなトラブルにつながる可能性もあります。こちらも早めの点検がベストです

ヘッドライト警告灯

コーナリングライトなどと同じく、ヘッドライトの不具合で点灯するのがヘッドライト警告灯です。バルブソケット(電球部分)の球切れやヘッドライトを制御するヘッドライトコンピューターの経年劣化などが大きな要因です。ライトが上手く付かないことは、安全性に関わりますので早めの対処をおすすめします。

【緊急度は低め】自分で対応が可能

ここからはご自身で対応可能な警告内容、緊急度がそれほど高くない警告灯についてご紹介します。すぐに車の走行を停止するほどではないとはいえ、注意を促すための警告灯になります。対応後も引き続きランプが消えない場合は、ディーラーなどプロへの相談をおすすめします。

シートベルト警告灯

シートベルト警告灯は、シートベルトが装着されていない時に点灯します。シートベルトの金具がきちんとはまっていないなど、正常に取り付けられていないケースでも点灯しますので、しっかり装着しましょう。また乗車の有無はセンサーで判断します。人が乗っていない座席でも、重い荷物を置いているとシートベルト警告灯がついてしまう場合もあるため注意が必要です。

荷物を下ろしてもシートベルト警告灯がそのままなら、センサーや金具の異常も考えられるため、一度点検したほうがいいでしょう

給油警告灯

給油警告灯はガソリンの残量が少なくなった時に点灯します。車種によって異なるものの、燃料が5〜10Lになったタイミングで給油警告灯がつくように設定されています。燃料が残っていても、道路や走行時の状況で燃料を早く消費してしまうこともあります。給油警告灯が点滅した時点で、スタンドで給油するのがベストです。

特に遠出をする場合や高速道路を利用する際は、事前に給油警告灯を確認しておき、給油しておくよう心がけましょう。

半ドア警告灯

ドアが完全に閉まっていない場合に点滅するのが半ドア警告灯です。半ドア状態のまま運転すると、走行中にドアが開くリスクもあります。半ドア警告灯がついた場合はすぐに走行せず、運転席・助手席・後部座席、バックドア(リアハッチ)がきちんと閉まっているかを確認しましょう。

完全に閉めたつもりでも、衣類などが挟まっていると半ドアと認識されることもあるので要チェックです。すべてのドアを確認しても半ドア警告灯が消えないなら、電気系統・ドアスイッチの異常も考えられます。

ウォッシャー液警告灯

ウォッシャー液警告灯は、その名の通りタンク内のウォッシャー液が少なくなると点灯します。ウォッシャー液が不足したからすぐにトラブルにつながるわけではありません。ただフロントガラスの汚れを落とせなくなる他、そのままワイパーを動かしてしまうと、ガラスを傷つける原因にもなりかねません。早めの補充をおすすめします。

緊急度が高い警告灯はすぐディーラーへ相談!

車の不具合を示す警告灯の中でも、赤ランプの点灯が見過ごせません。放置することで大きなトラブル、事故につながる緊急度の高い不具合が生じていると考えられるためです。ただ一般的なユーザーの場合、どのトラブルが深刻なのかに気づきにくいもの。だからこそ赤いランプの警告灯は「重大な警告」ととらえ、気づいた時点でディーラーへ相談することを強くおすすめします

緊急度が低い警告灯も点灯し続ける場合は修理へ出そう。

では、赤色の警告灯でなければそのままにしていいのでしょうか?確かにオレンジ(黄)色や緑色の警告灯の場合は、走行自体は可能なケースがほとんどです。それは現時点での状況であり、何らかの不具合、トラブルが生じていることに間違いありません。放置したままでも改善されるばかりか、より深刻さを増すことも考えられます。早い段階で点検・修理に出すことが安心・安全にもつながります

ベンツの警告灯でお困りの方はガレージェントへ!

警告灯は、車の状態や緊急度を示す重要なサインです。赤い警告灯の中には緊急度が高く、リスクにつながるトラブルが多く含まれます。修理、点検など迅速な対応が必要になります。緊急性こそ低いものの黄色(オレンジ色)や緑色の警告灯でも注意が必要な場合も少なくありません。日頃から車のメンテナンスを意識し、信頼できる専門家に相談できる体制を整えておくことが大切になります

特にベンツをはじめ、輸入車はオリジナルの仕様も多く、専門知識が欠かせません。ガレージェントディーラー出身の整備士も在籍していますので、ベンツを含む輸入車のメンテナンス実績も豊富です。BMWは合格率4%の最高資格「Meister」を所有するスタッフもいます。ディーラーの技術を持ちながら、リーズナブルなサービスを提供できるのも強みです。

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