輸入車と日本車のエンジンオイル交換時期の違いとは?注意点や選び方もまる分かり

高いデザイン性、パワフルな走りなどさまざま魅力を持つ輸入車。国産車とは構造設計や性能、メンテナンスの方法も異なります。エンジンオイルの交換においても同様で、オイルの種類や交換サイクルなどにも違いがあることをご存じでしょうか。今回は輸入車のエンジンオイルの種類についてお伝えするとともに、最適な交換時期について詳しく解説します。

そもそもエンジンオイルの役割って?

カーメンテナンスの中でも、身近な存在と言えるエンジンオイル。エンジン内部の潤滑油としての働きを含め、次の5つの役割を担っています。

1つ目は今ご紹介したとおり、エンジンをスムーズに動かすため、隣り合う金属の部品の間に油膜をつくる「潤滑」です。2つ目の役割が「密封」で、シリンダーとピストンの隙間を埋め、ガスが抜けるのを防いでいます。

また3つ目の「冷却」により、燃焼や摩擦で生じる熱を吸収、発散する役割を担っています。さらに4つ目、エンジンに影響を及ぼす不純物からきれいにする「洗浄」の働き、5つ目の錆や腐食から守る「防錆」まで、幅広い役目を果たしているのです。

エンジンオイルを定期的に交換しないとどうなる?

エンジンオイルは定期的な交換が不可欠です。古いオイルを使うことで、車を円滑に動かす5つの働きが鈍くなり、燃費の低下につながるためです。場合によっては、エンジン自体が破損してしまうリスクもあります。

なぜエンジンオイルが古くなると、燃費が悪くなるのでしょうか。エンジンを冷却する目的でエンジン内部を循環するエンジンオイルは、洗浄作用も行っています。エンジン内の燃焼で発生するスラッジ(酸化した汚れ)は、洗い流されて蓄積し可動部に付着します。そのためエンジンに負担がかかる上、動きも悪くなることで燃費の悪化につながってしまいます。

さらに劣化したエンジンオイルは粘度が落ち、エンジン内の潤滑が上手くいかなくなります。部品の摩擦を防げずに、傷ついたり異音が鳴ったりすることも。燃焼と摩擦が強まるとエンジン可動部分が融けて固まってしまい、エンジンが動かなくなる可能性もあります。

輸入車と日本車のエンジンオイル交換時期の違いとは

エンジンオイルが古くなると、車にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかりました。ではどのくらいを目安として、交換を考えればいいのでしょうか。

実は輸入車のエンジンオイルの交換サイクルは、国産車より長めに設定されています。ただし交換の目安は車種やメーカーごとに推奨されている期間が異なるため、輸入車すべてに該当するわけではありません。

またあくまでも「海外の環境」を基準に設定されています。輸入車を日本で走らせるのですから、日本独自の環境も考慮しなければなりません。日本で輸入車に乗る場合のエンジンオイル交換について、注意したいポイントをご紹介します。

なぜ、輸入車のエンジンオイルの交換時期は長いのか?

日本車に比べ、輸入車のエンジンオイル交換時期が長いのには理由があります。海外ならではの事情、日本の環境などを含めた3つの視点から解説していきます。


①長距離移動の多さ

欧州など海外では、車での移動が長距離に及びます。島国の日本と比較すると陸続きの国が多く、長い距離を高速で移動するイメージです。このため、エンジンオイルの交換推奨時期を迎えるよりも早く、長い距離を走ってしまっているということが少なくありません。距離を目安に交換しても十分に間に合うため、輸入車のオイル交換サイクルが長く設定されているのです。

一方日本での車移動は、短い距離を頻繁に走ることがほとんどです。近所への買い物など年間で10,000km以下しか走らないドライバーもいます。また信号や交差点が多い街中を走ることも多く、停止・発進も頻回です。このようなストップ&ゴーが多い道路状態は、欧州と比べてエンジンオイルに負荷がかかっています


②劣化の遅いエンジンオイルが使われている

輸入車の多くは、純正のロングライフオイルを採用しています。ロングライフエンジンオイルは劣化が少なく、オイル交換の頻度を減らせるのが特長です。日本車と比較して、エンジンオイル交換の期間が長い理由の一つとなっています。

加えて交換インターバルが短いため、廃油も少なく環境に優しいというメリットを持っています。欧州をはじめとする諸外国では、環境問題への意識も高まっています。環境保全の面からもロングライフエンジンオイルの使用が推奨されているのです。

③運転環境による劣化速度の遅さ

輸入車が走る欧州ではエンジンオイルの劣化が遅めです。エンジンオイルにとって日本は「過酷な環境にある」と言えるからです。日本の過酷な環境の1つ目が、四季です。特に高温多湿の夏は、エンジンオイルの品質に悪影響を及ぼします

2つ目が渋滞の多い道路状況を有することです。のろのろ運転が続くため、ガソリンが不完全燃焼を起こしやすく、カーボンやススの発生につながりやすくなってしまいます。その結果、エンジンオイルは「洗浄」を繰り返し、寿命を縮めてしまう可能性が高まってしまいます

輸入車のエンジンオイルを交換する際の注意点とは

輸入車のエンジンオイルの特長や交換サイクルについてお伝えしてきました。ここからは日本で輸入車を走らせる場合のエンジンオイル交換について、注意すべき3つのポイントをご紹介します。


1、走行コンディションを考えて交換する

先ほど解説したように、輸入車のエンジンオイル交換は欧州で運転することを想定しています。運転する環境が違う日本において、そのままの基準を適用するのは危険です。

ドイツ車でもアメリカ車でも「輸入車」であるのなら、国内では日本の基準に沿ったエンジンオイル交換が適していることになります。愛車のメーカーが提示する情報だけを参照するのでなく、走行コンディションに合わせた柔軟なメンテナンスが必要です。日本の環境を踏まえ、エンジンオイル交換の時期を考えることが重要となるでしょう。

2、適切なエンジンオイルを選択する

エンジンオイルの種類は多種多様です。車種や運転のスタイルによって、適した性能が違い、粘度やベースオイルにも違いがあります。また高品質であれば値段も高くなるため、予算も考慮してエンジンオイルを選びましょう。

一般的に、低粘度のやわらかいエンジンオイルは、低温時での始動性を有します。エコカーや市街地を走行する車に向いているとされます。反対に高温でも安定して油膜保持が図れる高粘度エンジンオイルは、高回転での運転がメインの車に適しています。スポーツカーなど走行性能の高い車に使用されることが多くなっています。

輸入車の適切なエンジンオイルの選び方とは?

車に適したエンジンオイルの使用は故障やトラブル予防につながります。自動車メーカーが設定しているンジンオイルの種類や粘度を遵守することをおすすめします。「愛車にはどんなエンジンオイルが適しているんだろう」「どれを使えばいいかわからない」という方はお気軽にご相談ください。

輸入車のエンジンオイルにはさまざまな規格が採用されています。例えばメーカーが各々独自に認証している「アプルーバルオイル」があります。自社エンジンでのテストをもとに、省燃費性能などさまざまな規格をクリアした高品質のオイルだけを認証しています。

また欧州の自動車メーカー複数社でオイルの性能、満たす条件を定めた「ACEA規格(Association des Constructeurs Europeens d’Automobiles)」も存在します。輸入車独自の背景を理解し、しっかりと知識を持ってエンジンオイルを選択することが大切です。

【まとめ】輸入車のエンジンオイル交換なら実績豊富のGARAGENTへ

エンジンオイルの交換を怠ると、燃費を悪化させるばかりかエンジン自体のトラブルにもつながります。特に欧州で走らせるのを前提とする輸入車に乗る場合は、日本の環境を考慮し、車に適した粘度のエンジンオイルを適切な時期に交換する必要があります。

BMWやベンツなど輸入車の専門知識を持ったスタッフがそろっている町田市のGARAGENTでは、エンジンオイルの交換にも迅速に対応しています。高速道路を利用すれば都内からもすぐ!往復3,000円で、高額見積もりが基本のお近くのディーラーよりもリーズナブルなご提案が可能です。エンジンオイルをはじめとした部品の交換、修理・メンテナンスをご希望なら、ぜひ一度GARAGENTまでお問合せください。

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