オートマオイルことATFは交換が必要!費用や交換方法をわかりやすく解説

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ATF(オートマオイル)はエンジンオイルと同じように自動車が走行するためになくてはならないオイルで、定期的に交換する必要があります。交換すべき理由や周期・タイミング、交換しなかった場合に起こり得るトラブルについて解説します。

ATFを交換しないと思わぬトラブルが発生するリスクもあるので、一度ご自身の車が問題ないかどうか?最後にいつ交換したのか?を確認してみてください。

ATF(オートマオイル)の役割とは

ATF(オートマオイル)の役割とはATFは「オートマチックトランスミッションフルード」の略です。「オートマオイル」「オートマチックオイル」「自動変速機油」とも呼ばれます。その名のとおり、自動車のオートマチック・トランスミッション(自動変速機)を作動させるために必要なオイルです。

トランスミッションのギアやクラッチをスムーズに作動させる、部品の摩耗を防ぐ、洗浄をする、熱を冷却する、動力を伝える油圧油の働きをするなど、さまざまな役割があります。仮にATFを交換しないとトランスミッションが故障する、正常に作動しないなど、さまざまなトラブルが発生するリスクがありますので、必ず周期を守って定期的に交換するようにしましょう。

ATFの交換費用

ATFを交換する際には「オイル代」「工賃」という2つの費用がかかります。ATFにはさまざまな商品ラインナップがあり、ハイグレードなものほど高価になりますが、質が高いオイルを使えば燃費が良くなる、性能アップにつながるなどのメリットがあります。工賃は工場や店舗あるいは車種によって異なります。

ATFの交換費用の相場はオイル代、工賃合わせておおむね15,000~2万円ほどです(国産普通車、一般的なランクのオイルを使った場合)。

ATFの交換は本当に必要?

ATFを交換しないとオイルが劣化してしまいます。潤滑や摩耗を防ぐ、洗浄するといった役割を果たさなくなり、部品が故障したりトランスミッション内部に汚れが溜まったりします。その結果、トランスミッションがスムーズに作動しにくくなり、燃費や加速性能の低下を招き、変速ショックも強くなります。最悪の場合、オートマチックミッションが故障して変速してくれないといったトラブルにもなりかねません。

ただ、ATFを交換しなくても良いという説もあります。事実、故障が発生するのはまれで、新車で購入してから10万km以上ATFを交換していない方もいらっしゃるのですが、快適に走りたい、少しでも愛車を長持ちさせたいのであれば、定期的な交換をおすすめします。

ATFの交換方法

ATFの交換方法基本的にATF交換は整備工場やショップで行ってもらいます。整備士にとってはメジャーなメンテナンスなため「ATFを交換してください」と言えば、問題なく作業してもらえるでしょう。

ここからは交換時期や目安、ATF交換を依頼するショップ・工場を選ぶポイント、自分で交換する場合の作業手順について解説します。「そういえば最近交換していない」「新車からずっと交換したことがない」という方はぜひ参考にしてみてください。

【走行距離&時間】ATFを交換する目安とは?

一般的にATFは2~3万kmあるいは2~3年周期で交換することが奨励されています。ただし、自動車メーカーや整備工場によってまちまちです。4万kmと言われていることもあれば、10万kmとされているケースもあります。基本的にはメーカーや車種で定められている目安に従い、特に指定がなければ2~3万kmもしくは2~3年ごとに交換するのが無難です

ただし、頻繁に交換すると逆に不具合が出るリスクもあります。燃費が悪くなったから・加速が悪くなったからといって交換するものでもありません。また、一部の車種・メーカーでは交換不要なケースもあります。

いずれにせよ、迷ったらショップや工場のスタッフに尋ねてみるのがおすすめです。交換が必要かどうか調べてくれます。

ATF交換を複数回に分ける理由

ATFを定期的に交換していない車、過走行車や年式が古い車の場合、ATFを一度に交換するのではなく、何回かに分けて作業するケースもあります。一気に古いオイルを抜くと汚れが詰まってトランスミッションが故障するリスクがあるため、少しずつ慣らしながら入れ替えるのです。

交換作業が複数回になるとその分工場やショップに通う手間や工賃が余分にかかってしまいます。そうならないためにも定期的に交換されることをおすすめします。

ATF交換は自分でできる?

ATF交換は自分でできないわけではありません。ネットで「交換してみた」という記事や動画も見かけます。

主な手順は「古いオイルを排出する」と「新しいオイルを注入する」の2つです。残っているオイル量を確認した後に車体をジャッキアップし、車の下のドレン(排出口)を開き古いオイルを排出します。ドレンパッキンを交換し、ボルトを締めつけて古いオイルの排出作業は完了です。その後、排出した分だけ新しいオイルを注入します。

こうしてみると簡単そうに思われるかもしれません。しかし、上記はざっくりとした手順であり、もっと細かい作業がたくさんあります。ジャッキで車を持ち上げて車体の下に潜らなければいけないため、手間もかかり危険です。また、前述のとおりATFを交換する過程でオートマチックが故障するケースも考えられます。

大変な作業であり、事故や故障の危険も伴うため、専門家に依頼されることをおすすめします。

ATF交換を依頼するショップの選び方

ATF交換は定期的に行わなければいけませんが、メーカーや車種によって異なります。特に輸入車や高級車は一般的な普通車と異なる場合がありますので、知識があるショップ・工場で調べてもらった上で交換されるのが安心です

また、輸入車については構造も国産車と異なるため、一般的な整備工場では作業を断られる場合もあります。ご自身の車が対応してもらえるかどうかもチェックしておきましょう。

極端に安い、あるいは高いショップや工場も要注意です。安さだけで技術力がないところを選ぶと事故や故障につながるリスクもあります。相場よりも極端に料金が高すぎるショップや工場は工賃をぼったくっている、あるいは無駄に高いオイルを使って利益を上げようとしている可能性があります。適正価格で作業をしてくれる業者を選びましょう

【まとめ】ATF交換は愛車の性能維持に必要!

ATF交換は愛車の性能維持に必要!オートマチックトランスミッションが正常に作動し、燃費や加速などの性能を十分に発揮するためには定期的なATF交換が必要不可欠です。ぜひ一度、愛車のATF交換が必要かどうかをチェックしてみてください。

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