ドイツの自動車メーカーであるBMWは、ドイツの自動車メーカー・メルセデスやアウディと並んで日本を含め世界中で愛されています。日本でも多くの車好きの心をとらえて離さないスポーティーな走り、それを支えるエンジンの技術は常に世界をリードしており、スポーツセダンの代名詞としてその地位を不動のものとしています。今記事ではBMWの人気の秘密とその魅力に迫ります。
BMWってどんな自動車メーカー?
日本でも多くの車のメーカーがありますが、外車として人気が高いのがBMWです。特徴的な青と白のエンブレムや洗練されたデザインに加え、安定した走りをサポートする自社のエンジンは世界中で高い評価を得ています。BMWの人気の理由には、高級車ブランドでありながら価格が手頃なコンパクトカーからセダン、オープンカーなどが揃っていることが挙げられます。日本では人気の高い「3シリーズ」は定番のシリーズでサイズや機能のバランスの良さからユーザーに支持されています。
BMWは1916年にドイツでエンジン製造会社として誕生
BMWは、正式には「バイエリッシュ・モトレーン・ヴェルケ」の頭文字を取ってつけられたもので、日本語では「バイエルンのエンジン工場」といい、航空機用のエンジン製造の会社として誕生しました。その後二輪車、四輪車へと進出を進めたもののその道のりは平坦なものではありませんでした。2つの大戦で敗戦国となったことからエンジン製造に規制をかけられたり、開発を縮小せざるを得なくなったり、東西ドイツの分断で工場が国営工場とされるといった苦難が続いたのです。その後1922年にBMWと共に航空機を製造し共に歩んできたラップエンジン社と統合し、新生BMWが誕生します。最初に開発したR32は、車の左右にエンジンを配置するシャフトドライブで人気を集めました。1960年代に1500を発表し、BMW独自のデザインとスポーティーな走りで注目され、1970年代には今に続くナンバリングモデルが発売され、今にそのこだわりが引き継がれています。
BMWが愛される4つの魅力
BMWはなぜ世界中で愛される車メーカーなのでしょうか。ここではBMWが持つ4つの魅力からその理由について詳しくご紹介します。
○こだわり抜いたエンジン
BMWの代名詞ともいえるのがエンジンです。こだわり抜いた自社エンジンには定評があり、中でも「シルキーシックス」と呼ばれる直列6気筒エンジンはBMW好きなら誰もが知っており、そのエンジンによるなめらかな走りはBMWの魅力の一つです。ただ搭載すると車が衝突した際に運転席を守るためのクラッシャブルゾーンを確保することが難しく、安全性の面に懸念があるとして一時期直列6気筒エンジンは他のメーカーでは搭載されなくなっていましたが、BMWの魅力では改良を重ね新しいエンジンを開発。それに加え、車の安全性の向上や技術開発の進化などにより、新たな直列6気筒エンジンに注目が集まっているのです。BMWは創業当時からエンジンにはこだわっており、世界をリードするエンジン屋としての誇りを持って改良や開発を進め、それがBMWの独自の魅力ともなっています。
○圧倒的な走行性能の高さ
BMWというと「エンジン屋」というこだわりが注目されがちですが、ただエンジンだけにこだわる技術屋集団ではありません。BMWが車好きに選ばれる理由の一つには、その操作性と走行性能の高さがあります。技術の進化で車は操作することよりも安全のために制御されているイメージが強くなりつつありますが、BMWはドライバーが操作することに重きをおいており、ハンドルのコントロールやアクセルの踏み込みによる加速など、自分が車をコントロールし運転しているという喜びを味わうことができます。積極的にハイテク技術を取り入れながら、最終的には運転することの楽しさと車との一体感を味わうことができることがBMWの大きな魅力となっています。
○デザイン性に優れたロゴマーク
BMWのロゴマークは、誰もが知っているといっても過言ではありません。BMWのエンブレムは円形の中にBMWの文字と青と白を交互に配していて、車好きでなくても見ただけですぐに分かるシンプルな形です。ロゴマークについては長らく「BMWの前身である航空機をモチーフに、プロペラと空の青、雲の白をかたどったもの」という説と「バイエルン州の州旗に使われている青と白のモチーフを取り入れた」という説など様々な説があります。公式では、ロゴマークの由来についてはどの説も否定はせず長い歴史の中で色々な要素を取り入れた結果だとしています。ロゴマークの縁は最初の黒と金から黒と白へ、そして2020年に発表された新しいロゴは黒い縁が透明になり、最高のデザインを今に引き継ぎながら進化を続けています。
○環境に配慮したクリーンディーゼル
車に必要となるガソリンですが、価格の安さや燃費の良さ、また発進や加速に強いといったメリットからスポーツカーやオフロード車などでは軽油が使われていました。ただ、軽油を使うディーゼルエンジンは、不完全燃焼しやすくそのため排気ガスがススで汚い、エンジンの音や振動が大きいといったデメリットがあり、環境保全の点から敬遠されるようになってしました。その後技術の進化や環境性能の見直しなどから、ディーゼルエンジンの良さを取り入れながら環境にも配慮したクリーンディーゼルの開発が進んでいます。ただクリーンディーゼルは本体価格が高く、補助金の対象とはなっているもののメンテナンスの費用がかかることに注意が必要です。BMWのクリーンディーゼルは、ガソリン車と変わらないエンジンの重さであり、燃費性能の向上や高回転による加速などBMWらしさを損なわない魅力的なエンジンとなっています。
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