
エンジン始動時や信号待ちなど、停車時に大きな揺れや震動を感じることはありませんか?もしかすると、エンジンマウントが劣化し始めているのかもしれません。
エンジンマウントとは、エンジンを下部から支え、ボディにしっかりと固定する役割を担う部品です。ゴムなどの素材でつくられ、衝撃や振動を吸収する緩衝材として重要な働きをしています。
普段は目立たないエンジンマウントの仕組みと役割、適切な交換時期・費用について詳しく解説します。
目次
この記事のポイント
エンジンマウントとは
エンジンマウントの役割って何?
エンジンマウントの仕組みとは?
エンジンマウントの劣化症状とは
エンジンマウントの劣化を放置するとどうなってしまうのか?
エンジンマウントの交換時期
エンジンマウントを交換するべきサイン
エンジンマウントの交換にかかる費用相場
エンジンマウントの交換はDIYでもできるのか?
エンジンマウント交換は業者依頼とDIY、どっちがいい?
多種類の道具と難しい手順が必要なエンジンマウント交換は業者依頼がおすすめ!
エンジンマウントに関するよくあるご質問
エンジンマウントが劣化すると、どんな症状が出ますか?
エンジンマウントの交換時期はいつ頃が最適ですか?
DIYでエンジンマウントを交換する手順を教えてください。
エンジンマウントとミッションマウントの違いは何ですか?
ベンツやBMWのエンジンマウント交換費用は高額になりますか?
【まとめ】エンジンマウントの交換なら実績豊富のGARAGENTへ
この記事のポイント
エンジンマウントの劣化は振動や異音の原因となり、交換はDIYも可能ですが、業者依頼が安心。この記事では、以下のポイントについてわかりやすく説明しています。
- エンジンマウントは振動や衝撃を吸収する重要部品で、劣化すると異音や不快な揺れが発生。
- 交換時期の目安は走行距離10万kmまたは10年超、異音や振動があれば早めの交換推奨。
- DIY交換は費用を抑えられるが、工具や技術が必要で初心者には難易度高め。
- 業者依頼は約3万円が目安で、他の不具合も併せて点検してもらえる安心感あり。
エンジンマウントとは
重要なパーツではあるものの、意識する機会が少ないエンジンマウント。車にとってどのような役割を果たしているのでしょうか。その具体的な仕組みとともに見ていきましょう。
エンジンマウントの役割って何?
エンジンマウントは、エンジンを車体の間に固定するために取り付けられ、エンジンと車体をつなぐクッションのような役割を持つ部品です。車の心臓部ともいえるエンジンは、車を動かすために振動し、反動による衝撃も受けています。そのためしっかりとエンジンマウント固定し、支える必要があります。また、衝撃を吸収する緩衝材の役割を担うため、主にゴムで作られています。
エンジンの振動や揺れは車体にも伝わります。走行中にエンジンが発する振動や揺れを吸収し、車内に伝わりにくくすることで、エンジンマウントが快適な乗り心地を保っています。エンジンマウントは、走行時やアイドリングの際の振動を軽減する面でも重要なパーツなのです。
エンジンマウントの仕組みとは?
車のエンジンは、車種によって配置や出力、トルク(回転力)の大きさが異なります。そのため、エンジンを支えるエンジンマウントの取り付け位置や数、使われる種類も車ごとに最適化されています。
エンジンマウントは、エンジンと車体をつなぐ緩衝材のような役割を持ち、走行中に発生する振動や衝撃を吸収して、車内に伝わりにくくする重要な部品です。
特に、エンジンは燃焼によってピストンが上下に動き、それがクランクシャフトの回転運動へと変換されます。この回転によって、エンジン全体が“ねじれるような動き”をしようとするため、マウントはその回転方向(慣性主軸)にはある程度動きを許容する構造になっています。これは、エンジンの自然な動きを妨げず、振動を効率よく吸収するための工夫です。
一方で、上下方向の振動は乗員が不快に感じやすいため、マウントはこの方向にはしっかりとした支持力を持たせて、揺れを抑えるように設計されています。つまり、動きやすい方向には逃げ道を作りつつ、不快な振動はしっかりブロックする――それがエンジンマウントの仕組みなのです。
エンジンマウントの劣化症状とは
エンジンマウントにはゴムが用いられています。伸縮性にすぐれ、弾力に富むゴムは、衝撃を吸収する特性があるためです。しかしゴムは年数とともに劣化しやすく、硬くなってしまいます。
経年劣化により硬くなったゴムは、エンジンの振動を吸収する機能が働かなくなってしまいます。衝撃を吸収する能力が落ち、震動がダイレクトに伝わる結果、エンジンから異音が発生する可能性も出てきます。加えてエンジンを支える力も弱まり、周辺部品と接触するなどのトラブルにもつながりかねません。劣化症状が進むと、エンジンから異音が聞こえてくるようになります。
エンジンマウントの劣化を放置するとどうなってしまうのか?
エンジンマウントの劣化は、車検の検査基準に含まれていません。大きな異音がするなど際だった異常がない限り、そのまま見逃されてしまうケースも少なくありません。また震動や異音があっても「車が動くから大丈夫」と軽く捉えられがちです。しかしエンジンマウントを劣化したままにしておくと、車に負荷がかかり続け、思わぬ故障が発生する可能性も考えられます。
特に金属のパーツは、大きな振動が継続して伝わると金属疲労を起こす可能性が高くなります。結果として、後々破損するリスクも高まります。突然のトラブルを防ぐ意味でも、エンジンマウントは早めに交換することが重要です。
エンジンマウントの交換時期
エンジンマウントの一般的な交換時期は、走行距離が10万kmを超えた時点、もしくは10年以上経過したタイミングだとされています。ただしあくまで目安であり、車の使用状況次第では、早めの交換が推奨されることを覚えておきましょう。
エンジンマウントは目にする機会も少ないため、車を乗り換える目安である7~10年の間、「一度も交換していない」という方もいらっしゃるかもしれません。そうした場合、エンジンマウントの劣化の可能性が高くなります。異音や震動などが気になり始めたら、それはいわばエンジンマウントの悲鳴かも…?! 劣化症状の現れですので、エンジンマウントの交換を検討することをおすすめします。
エンジンマウントを交換するべきサイン
エンジンマウントが劣化してくるとさまざまなサインが表れてきます。劣化が疑われる象徴的な4つの現象は次の通りです。
- アイドリングや加速、減速の際のひどい振動、衝撃が感じられる場合
- 加速や減速のタイミングで「ガツン!」と非常に大きな異音がする
- MT車の場合、クラッチ操作やギアチェンジの際に特に振動が目立つ
- AT車の場合、「N」から「D」レンジに入れたタイミングで、大きなブルブルという震動を感じる
紹介した4つの現象以外にも、通常では考えにくい震動や大きな異音がある場合エンジンマウントの劣化を疑うべきです。
エンジンマウントの交換にかかる費用相場
エンジンマウント交換の選択肢として、業者に依頼する方法やDIYでの交換が挙げられます。業者へ依頼するなら約3万円、DIYで行う場合には1万円程度がおおよその相場となります。
ただし、エンジンマウントの部品代は車種によって大きく異なり、3000円でできるものから1万円以上必要になるケースまで多岐にわたります。また、エンジンマウントの装着数によっても違いがあり、3つと4つとではコストにも差が出ます。
ご自身の車種や装着数を確認し、どのくらいの価格になるのかを調べる必要があります。一見リーズナブルに感じるDIYでの交換ですが、作業に用いるさまざまな道具を用意しなければなりません。新たに道具を購入する場合は、パーツに加えて費用がかかります。負担が増える可能性がある点に注意が必要です。
上記の値段はあくまで目安となります。正確な値段が知りたい方は、GARAGENTもしくは、お近くのディーラー、カー用品店にお問い合わせください。
エンジンマウントの交換はDIYでもできるのか?
エンジンマウントの交換は、道具がそろっていればDIYでも行えます。しかしジャッキアップしたうえで行わなければならず、慣れてない方には難易度の高い作業であることも確かです。自分でできるかどうか心配な場合は、最初からプロの業者に依頼したほうがいいでしょう。
エンジンマウントの交換を自分でやろうか、プロに依頼すべきか迷っている方は、次の項でそれぞれのメリット・デメリットを比較しますので、参考になさってください。
エンジンマウント交換は業者依頼とDIY、どっちがいい?
エンジンマウントの交換は、車の振動や乗り心地に直結する重要な整備です。費用だけでなく、作業の難易度や安全性も考慮する必要があります。
エンジンマウントの交換を業者に依頼するか、DIYで自分で行うか、迷ったときは以下の比較表を参考にしてください。ご自身のスキルや環境に合った交換方法を選びましょう。
| 比較項目 | 業者依頼 | 自分でDIY |
|---|---|---|
| 手間 | 少ない(予約・預けるだけ) | 多い(工具準備・作業・確認が必要) |
| 時間 | 半日〜1日程度 | 数時間〜丸1日(慣れていないと長引く) |
| 費用 | 約2.5万〜4万円(工賃+部品代) | 約1万〜1.5万円(部品+工具代) |
| 仕上がり | プロによる確実な作業 | スキル次第で差が出る |
| 安全性 | 高い(保証や点検付き) | 低め(不備があると走行に支障) |
| 道具の必要性 | 不要 | 必要(ジャッキ・レンチ・トルクレンチ等) |
| 保証・補償 | あり(店舗による) | なし |
多種類の道具と難しい手順が必要なエンジンマウント交換は業者依頼がおすすめ!
車のような精密機器はナットの取り外しにも知識と経験が必要になり、また専門的な道具を用意しなければなりません。初心者には難易度の高い作業となりますから、最初から業者に依頼することを推奨します。
安価に行えるDIYですが、ゼロから始めるには時間や手間を要します。車のプロに依頼すれば、エンジンマウント以外のトラブル、故障などをチェックしてくれる利点もあります。多少費用はかかりますが、プロの視点で愛車を修理してもらえる安心は大きなメリットと言えるでしょう。
エンジンマウントに関するよくあるご質問
エンジンマウントに関するよくあるご質問とそれに対するお答えです。お客さまの大切な愛車のエンジンマウント交換の際の参考になさってください。
Q.1 エンジンマウントが劣化すると、どんな症状が出ますか?
A.1 主な症状は「振動の増加」「異音(ゴトゴト・ガタガタ)」「加速時の違和感」などです。放置すると他の部品にも悪影響を及ぼす可能性があります。
Q.2 エンジンマウントの交換時期はいつ頃が最適ですか?
A.2 一般的には走行距離10万km前後または10年が目安ですが、症状が出ていれば早めの交換が推奨されます。使用環境によっても前後します。
Q.3 DIYでエンジンマウントを交換する手順を教えてください。
A.3 以下は一般的なDIY交換の流れです。車種によって異なるため、必ず整備書やサービスマニュアルを確認してください。
1.必要な工具を準備する
ジャッキ、ウマ(リジッドラック)、レンチ類、トルクレンチ、潤滑剤などが必要です。
2.安全に車を持ち上げる
ジャッキで車を持ち上げ、ウマでしっかり固定します。エンジンの下にもサポートを入れておきます。
3.古いエンジンマウントを取り外す
エンジンを支えながら、マウントのボルトを外します。固着している場合は潤滑剤を使用。ボルトやナットなども新品に取り替えましょう。
4.新しいマウントを取り付ける
位置を合わせてボルトを締め直します。トルクレンチで規定トルクに調整するのがポイントです。
5.最終確認と試運転
すべてのボルトが確実に締まっているか確認し、試運転で異音や振動がないかチェックします。
【注意点】
エンジンの支持が不安定な状態で作業するため、少しのミスが大きなトラブルにつながる可能性があります。自信がない場合は無理せず業者に依頼しましょう。
Q.4 エンジンマウントとミッションマウントの違いは何ですか?
A.4 どちらも車の振動を抑えるための部品ですが、支える対象と役割が異なります。
- エンジンマウント:エンジン本体を車体に固定し、エンジンから発生する振動や衝撃を吸収します。乗り心地や静粛性に大きく関わります。
- ミッションマウント(トランスミッションマウント):変速機(ミッション)を支える部品で、ギアチェンジ時の振動や衝撃を抑える役割があります。特に加速時やシフト操作時の安定性に関係します。
Q.5 ベンツやBMWのエンジンマウント交換費用は高額になりますか?
A.5 はい、一般的に輸入車は部品代や工賃が高めで、エンジンマウントの交換費用も国産車より高額になる傾向があります。車種や年式にもよりますが、1箇所あたり2万〜4万円、全体で5〜10万円以上かかるケースもあります。
ただし、GARAGENTなら、正規ディーラーよりもリーズナブルな価格で交換可能です。部品の選定や作業内容も柔軟に対応。ディーラー並みの技術と町工場価格でお客さまのご要望にお応えいたします。
【まとめ】エンジンマウントの交換なら実績豊富のGARAGENTへ
エンジンマウントはエンジンを固定し、振動や衝撃を抑える重要なパーツのひとつです。ゴム製で経年劣化するため、メンテナンスを怠ると大きなトラブルにもつながります。エンジンマウントが劣化すると大きな震動や異音が発生しますので、信頼できる車のプロへの相談をおすすめします。
町田市にあるGARAGENTは、高速道路を利用すれば都心からもすぐ!お問い合せフォームからもご相談・お問い合わせいただけて、ディーラーよりもリーズナブルなご提案が可能です。エンジンマウントをはじめとした部品の交換、修理・メンテナンスをご希望なら、ぜひ一度GARAGENTまでお問い合わせください。
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