ポルシェの整備はいつ、どこにお願いするべき?知っておきたい意外なポイント!

ポルシェと言えばスマートさに優れたスポーツカーの印象が強いですが、実はタフなドイツ車としての評価を持ち合わせています。
ただそれでも見逃してはならない故障のサインと、整備をお願いするならどこが良いのかを丸ごと解説致します。

実は故障率の少なさでは自動車ブランド2位のポルシェ

ポルシェというと「デザイン性の高いスポーツカー」という印象が強いかもしれませんが、実はポルシェは故障の少なさで、自動車ブランド2位の実力を有しているのをご存知でしょうか?

以下の表を見ていただけるとわかりますが、2018年の米国自動車耐久品質調査の結果によると、故障率が最も少ないのは「レクサス」で99スコア。その次が「ポルシェ」で100スコアと、1位とわずか1スコアの差でポルシェが2位につけています。
このことから、ポルシェが単なるデザイン性重視の車ではないことが、おわかりいただけるでしょう。

ここでは、ポルシェの故障に関する実際のお話とともに、万が一故障になった際の対処法などについて、ご紹介します。

ランキング メーカー スコア
1 レクサス 99
2 ポルシェ 100
3 ビュイック 116
4 インフィニティ 120
5 キア 122
6 シボレー 124
6 ヒュンダイ 124
8 BMW 127
8 トヨタ 127
10 リンカーン 133
10 日産 133
業界平均 142

参考:J.D. Power 2018 U.S. Vehicle Dependability Study J.D. Power

センサーが多くエラーが出やすいが、走行不能レベルのトラブルは意外と少ない

ポルシェは車内のエラー表示が出ることがよくあるので、このランキングを見ても「本当は故障しやすいのでは?」と思った人も、いるかもしれません。
確かにポルシェはセンサーが多いため、他の車種に比べてエラーが出る機会も多く、そのことで「ポルシェは壊れやすい」というイメージを持っている人もいるようです。

しかし、エラーが出やすいからといって、壊れやすいということではありません。
ポルシェは工業製品としての完成度がもともと高いので、工場から出荷された時点では、完璧な状態で購入者のもとに届きます。そのため、少しでも不具合があると、エラー表示されてしまうのです。

たとえばパーツを社外品と交換してバランスが崩れたりすると、センサーがそれを検知してエラーを出してしまうことがあります。
そのため、たとえエラー表示が出たとしても、走行不能レベルのトラブルではないケースが多いのです。

ポルシェの寿命は国産車と同等かそれ以上

ポルシェは50年以上現役で走る車もあることから、他の外車と比べても寿命が長いといわれています。
一般的に車の寿命は13年~15年、走行距離だと10万kmを超えると買い替えのタイミングとされています。
ですが日本独自の気候に外車が合わないという話もあり、外車は日本では壊れやすいという説が広く信じられています。
ただ、先にご紹介した表でもお分かりいただけるようにポルシェは故障しにくい車です。
そのため日本の気候でもポルシェは故障しにくく、国産車と比べても遜色ない車といえます。
ポルシェに限らず、車の寿命が短くなる原因としては、メンテナンスが十分ではないことやオーナーが独自のカスタマイズをすることが関係していると考えられます。
さらにポルシェ自体が完成度の高い車であるため、カスタマイズはその良さを損ねてしまうことがあるのです。
カスタマイズ自体が悪いわけではありません。
メーカーが推奨するパーツであれば問題ないのですが、社外品を使って交換や取り付けをすることがポルシェのグレードを下げ、寿命を縮めてしまっていると考えられます。
ポルシェの一般車では20年以上、スポーツタイプで30年以上が寿命の目安とされていますので、新車で購入した時の状態をメンテナンスを定期的に実施しながら維持していくことがポルシェの寿命を延ばすことにもなるのです。

各パーツの交換時期目安

ブレーキフルード交換

定期的な交換が必要となるブレーキフルード(ブレーキオイル)は、ポルシェは2年ごと、走行距離だと2万キロが交換の目安とされています
日本ではスピードを出して走る機会が少ないので、それほど頻繁に交換しなくても問題ないとされていますが、推奨通りに交換することをおすすめします。

バッテリー交換

バッテリーは5年に1度の交換が推奨されています
ただ、車に乗る頻度やバッテリーの製品によっては比較的早く上がってしまうこともあります。
ポルシェのバッテリーは重いため、購入と交換のタイミングを合わせて専門の業者にお願いしましょう。

タイヤ交換

ハイパワーで重量のあるポルシェは、タイヤのすり減りが比較的早く定期的なチェックと交換が必要です
特にスポーツタイプの場合は後輪のタイヤの摩耗が早い傾向にあります。
タイヤは価格が高いこともあり、中古品やネット通販で購入したいと思われるかもしれませんが、製造年が古いタイヤはゴムの劣化が進んでいて危険なことも多いので注意が必要です。

スパークプラグ交換

燃料の引火に使われるスパークプラグは、4年から5年での交換、もしくは走行距離3万キロ~4万キロでの交換が推奨されています
パワー不足や走行時の振動といった異常が発生しますが、走行中にこれらの異常が発生すると危険なので定期的な交換が必要です。

ブレーキパッド交換

ブレーキに使われるブレーキパッドは消耗品なので定期的な交換が必要です
走行距離4万5千キロを超えたら交換することが推奨されていますが、車検のタイミングで交換すれば忘れることがないのでおすすめです。
ただしあくまでも目安なので、よく運転する場合は走行距離をチェックするといいでしょう。

それでもこんな症状が出たら要注意!

このように故障の少ないポルシェですが、それでも異常が発生してしまうケースが、まったくないわけではありません。
たとえば、以下のようなトラブルが確認されています。

ハンドル

「ハンドルが重く感じる」「ハンドルからギーギーという音がする」というような場合は、パワーステアリングのオイルが漏れているなど、何らかの理由でオイルの量が減っている可能性があります。
このような症状があるときは、整備工場で見てもらった方がいいでしょう。

ホイール

縁石や狭い道でガリってしまったなど、タイヤのホイールを傷つけてしまったときも、修理する必要があります。
「ホイールぐらい大丈夫」と思うかもしれませんが、傷の状態によってはホイールに隙間ができ、そこから水分が入り込んでタイヤを侵食する危険性があります。
交換をせずに修理できる方法もあるので、そのまま放置せずに、必ず修理を依頼しましょう。

オートマシフト

「シフトをパーキングに入れても、シフトレバーが動かない」というようなときは、シフトのピンが硬化してしまっている可能性があります。
このような場合は、ピンを交換しなくてはいけないので、修理を依頼する必要があります。

ガソリンの臭いがする

車からガソリンの臭いがする場合には、早急に点検が必要です
ガソリンの漏れている箇所によっては車両火災を引き起こすことにもなりかねないからです。
ですが一般的にガソリンの臭いの原因の多くは、燃料タンクにつながっているホースの劣化や、フタのゴム部分の劣化なので、交換すれば済むことがほとんどです。
ですがエンジンにつながっている部分の可能性もあるので、ガソリンの臭いが強いなら修理点検をお願いしましょう。

冷却水メーターの異常

ポルシェは色々な警告表示が出ることが多いのですが、その中でも冷却水メーターの警告表示は注意が必要です
センサーの故障で表示が出ることもあるのですが、念のためタンク内を確認しなければなりません。
冷却水が実際に減っている場合はどこから漏れているのかチェックしなければなりませんし、エラーの場合はセンサーの交換が必要となるためです。
ポルシェはセパレーターから漏れることが多く、作業には時間がかかりますので警告表示が出たらお早めに整備をお願いするようにしましょう。

ディーラーと整備工場へお願いすることのメリット・デメリット

ポルシェに不具合が起きたときに、ディーラーに修理を依頼するケースと、整備工場に修理を依頼するケースがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご紹介しましょう。

ディーラーの特徴

ディーラーとは、自動車メーカーと特約店契約を結んでいる業者のことで、ポルシェの販売からアフターサービスまですべてをサポートしてもらえます。
ポルシェに何かあったときに、いつでも相談することができる、頼れる存在です。

メリット

ディーラーに修理を依頼するメリットは、何と言っても圧倒的な信頼度の高さです。
ポルシェのことを知り尽くした整備士が修理を担当するので、メーカー品質の高い技術力で、確実に愛車をリペアしてもらえます。

ディーラーとしての責任とプライドがあるので、不具合の起きたポルシェを限りなく元の状態に戻すべく、最善の努力をしてくれます。
パーツの入荷待ちといったこともないので、スムーズに修理を済ませられるでしょう。

デメリット

その反面、ディーラーは修理費用が高額になるというデメリットがあります。
ディーラーなので部品を交換する場合は当然純正を使うのですが、ポルシェは純正パーツが非常に高額のため、それを避けたくてディーラーを敬遠してしまう人は少なくありません。

また、ディーラーは安全性を厳しくチェックするため、整備工場では交換しないようなパーツでも、念のために交換してしまうこともあります。

整備工場の特徴

整備工場は、自動車の修理・点検を専門に行う業者です。
ディーラーと違ってさまざまなメーカーの車種を扱い、サービスの内容も料金も、業者によってだいぶ違います。
ディーラーは板金や塗装を行わない場合もありますが、整備工場は板金や塗装まですべてやってもらえるケースもあります。

メリット

整備工場に修理を依頼する最も大きなメリットは、やはりディーラーに比べて価格が安いことです。
さまざまな点で臨機応変に対応してもらえるので、トータルの金額はディーラーよりもかなり安くなる場合があります。

また、地域に密着しているので気軽に相談しやすく、自宅から近い場所にあるのも何かと便利です。

デメリット

ただし、整備工場ではさまざまな車種を扱うので、ポルシェの整備に詳しい人が担当するとは限りません。
ポルシェに慣れていない整備士が担当すると、愛車を本当にきっちりと修理・整備してもらえるのか、不安になる人もいるでしょう。

安全装備や自動運転といった先進の技術が搭載されている車種の場合は、そもそも対応を断られてしまうケースもあります。
部品の在庫も置いていないので、対応に時間がかかるため、急いで修理・整備したい人には向きません。

不安な時は実績のある整備工場にお任せください!

「ディラーよりも安く修理・整備できて、なおかつポルシェに精通している整備工場はないだろうか?」とお探しの方は、GARAGENTにお気軽にご相談ください。

弊社はポルシェやBMW、メルセデス・ベンツなど、輸入車や高級車に特化したサービスをご提供している整備工場です。
国産車と仕様が異なる輸入車や、構造が複雑な高級車を数多く取り扱っておりますので、ポルシェの修理・整備も安心してお任せいただけます。

ポルシェについても実績豊富で経験豊かな整備士が在籍し、他の整備工場ではできない修理や整備、カスタマイズも承っております。

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