車の中で一番重要な部品であり、命綱でもあるブレーキは、どんなに最新の装備がついている車でもなくてはならないものです。ですがその仕組みや運転中に気をつけること、また整備についてはよく知らないという方も少なくありません。
安全にドライブを楽しむためにも、知っておきたいブレーキについて詳しくご紹介します。
■足元オシャレにも関わるディスクブレーキの基本!
◆意外と知らないブレーキの種類
車のブレーキは、分類すると4種類あります。
運転者が足元で操作するフットブレーキとパーキングブレーキ(サイドブレーキ)、そしてアクセルを踏まないことで減速するエンジンブレーキはよく使うため知っている方も多いでしょう。さらに最近ではハイブリッドカーや電気自動車に搭載されている回生ブレーキという減速装置があります。
フットブレーキには高級車やスポーツ車に使われるディスクブレーキと、トラックなど重量車や軽自動車、コンパクトカーなど大衆車に使われているドラムブレーキがあります。
それぞれの基本の構造を見ていきましょう。
◆ディスクブレーキの基本
回転しているタイヤを止める仕組みは、ディスクブレーキもドラムブレーキも基本は同じです。フットブレーキを踏み込むことで、その力がブレーキブースターに伝わり、液圧(油圧)が車輪のブレーキを押す力に変換されます。タイヤの摩擦材であるブレーキパッドが押されることでタイヤを挟み込み、車輪の回転を止めることで車が停止します。
運転者の踏み込む力がダイレクトに車輪に伝わるため、減速や停止がすぐできるメリットがあり、基本的にこの仕組みが長く採用されています。
ディスクブレーキはディスクローターが外気に触れており、タイヤと共に回転することから放熱性が高く水が入りにくいのが特徴です。そのため雨の日での制動率が落ちにくいメリットがあります。
ただ、部品が多いため高価になってしまうのがデメリットといえます。またブレーキの制動力だけで比べるとドラムブレーキより弱いという面もあります。
◆オシャレにも関わってくるブレーキキャリパーとは
ディスクブレーキ搭載の車で、ぜひチェックしたいのがブレーキキャリパーです。
ブレーキパッドをディスクローターに押しつけて制動する役割を担っており、外から回転しているのが見えるため、車の足元のおしゃれにこだわる人に人気があります。
キャリパーメーカーも国内外に多数あり、デザインやロゴで選ぶ人も多くいます。
ただ、ディスクブレーキは車によって、片側のみピストンがあるフローティングタイプと、ピストンが2本以上使われているオポーズドタイプがあります。
おしゃれであっても、車のタイプに合わないものを選んでは意味がありません。
車の性能にあったものを選ぶようにしましょう。
■抑えておきたいブレーキ豆知識
◆踵浮かせブレーキは今は必要なし?正しいブレーキングのおさらい
昔の車と違い、車の性能が進化しているため、どの車もブレーキが踏みやすくなっています。
またアクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ意味でも、昔よく言われていたように「踵を浮かせてブレーキを踏む」のではなく、「踵を付けて踏む」方がいいとされています。
また、ブレーキを踏むときに、アクセルから足を離してすぐブレーキを踏む、いわゆる「急ブレーキ」がクセになっていると、車体がガタつき車酔いしやすくなってしまいます。
アクセルから足を離し、ある程度減速させる「エンジンブレーキ」も併用することで、スムーズにブレーキをきかせることにつながります。
またブレーキも一気に踏み込むのではなく、踏み込み量を調整することで、ブレーキ関連部品の負担を減らすことにもなりますので、運転中にブレーキの踏み方を意識してみることをおすすめします。
◆部品の劣化で気を付けたいポイント
ブレーキは壊れると止まることができず重大な事故を引き起こす原因となります。
ただ、ブレーキはいきなり壊れるということがないため、不具合に気がつかず乗り続けてしまうということも少なくありません。
中でもフットブレーキの力を伝えるブレーキフルードは、経年劣化として空気中の水分を吸収して沸点が下がり、ブレーキを踏んでもブレーキがきかなくなるという状態になるため、車検ごとに交換した方がいいとされています。
またブレーキの部品は、ブレーキを使うたびに摩耗していくので注意が必要です。
ブレーキパッドの交換時期になるとセンサーが音を発してブレーキ使用時に知らせてくれるようにはなっていますが、制動力を発生させるブレーキシューも消耗品です。
踏み込みがいつもと違う、またいつもはしないカラカラ音がするといった場合には、すぐに点検が必要です。
◆自分で交換は危険!安全な走行の為にもプロにお願いしよう
ブレーキの部品は多く、さらに消耗品であることから車検時に交換するとどうしても工賃などがかさみがちです。
そのため自分で購入して交換する方法などがネットで紹介されることも増えています。
ただ、ブレーキパッドの交換はリスクが高く、失敗しても元に戻せない、走れなくなるといったトラブルも少なくありません。
また自分でできたからといっても、他の人の車でする場合には資格が必要となるため絶対にしてはいけない行為です。
このようなリスクを考えると、資格を持つプロにお願いするのが一番です。
プロであれば30分から1時間程度で交換が可能ですし、安全面でも安心です。
実績のある整備工場へまず相談し、見積もりを出してもらうことをおすすめします。
■ブレーキの整備、点検、交換ならgaragentへ
garagentは外車や国産の高級車の整備を多く手がけています。豊富な経験、専門知識のあるスタッフと相談しながら持ち込みパーツや、代替品であるOEM部品の取り付けを行わせていただきます。東京都・町田市、多摩市、稲城市、神奈川県横浜青葉区、川崎市麻生区にある駅までは、無料での送迎サービスもございます。
ブレーキの効き具合などが少し不安、キャリパーなど見た目も変えたい。そういった場合にはぜひgaragentにご相談ください。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。