車のヘッドライトの種類や交換すべきタイミングについて解説

車のヘッドライト(前照灯)は、夜間でも視界を確保する、あるいは他の車両や歩行者から自車が認識できるようにするための重要なパーツです。ヘッドライトは蛍光灯などと同様に寿命があります。もし点灯しなくなってしまったらどうすれば良いのでしょうか?今回はヘッドライトの交換について解説します。

■ヘッドライトは全部で3種類

ヘッドライトを交換するためには、まず自分の車にどのようなタイプのものが使われているのかを確認しましょう。以下の3つの種類のいずれかが使われています。

・ハロゲンヘッドライト

HID・LEDヘッドライトが普及するまではこのハロゲンヘッドライトが主流でした。電球と同じ仕組みで、窒素や不活性ガス、フッ素、ヨウ素などのガスが封入されていて、フィラメントに電流を流すことで発光します。黄色みがかかった電球のような暖色の光が特徴です。

コストが安く、交換も簡単にできるのがメリットですが、消費電力が大きいのと寿命が短いのがデメリット。寿命は800時間ほどです。

また、LEDやHIDと比べると若干暗く感じます。

・HIDヘッドライト

2000年くらいから普及しだした新しいタイプのヘッドライトです。「ディスチャージヘッドランプ」「キセノンライト」とも呼ばれます。ハロゲンライトのようにフィラメントは使われていません。キセノンガスが封入されていて、アーク放電によって発光します。白くて明るい光が特徴ですが、点灯した直後は青く光って数秒経って白っぽい光に変化していく現象が見られます。

非常に明るいことと、2,000時間以上という長寿命、そして消費電力や発熱量が少ないというのがメリットです。一方で部品点数が多く、交換に手間とコストがかかるのがデメリットと言えます。

・LEDヘッドライト

今急速に普及しているタイプのヘッドライトです。半導体に電流を流すことで光を発する発光ダイオード(LED)が使われています。HIDよりもさらに白さが際立つ光り方。最初から最大光量を得ることができるので、色の変化もありません。

消費電力はHIDよりもさらに少なく、発熱もほとんどありません。寿命も30,000時間で、普通に乗っていれば10年以上は持ちます。

■ヘッドライト|交換時期

ヘッドライトのタイプによって交換のタイミングも異なります。ハロゲンライトの場合は暗くなるなどの劣化サインがあります。ただし、ほとんどわからないレベルで、突然フィラメントが切れてヘッドライトが点灯しなくなるというケースも少なくありません。

HIDの場合はガスが抜ける、あるいはバラストが劣化することで発光しなくなってしまいます。光の色味が変わったり、チラツキや点滅したりといった現象が見られたら交換しましょう。

超長寿命のLEDも長く使っていれば交換が必要となってきます。光のチラツキなど違和感を覚えたら一度確認してみましょう。

・ヘッドライトが消えたまま走行すると…

仮にヘッドライトが切れたまま走行すると「整備不良」という違反に該当し、違反点数1点・7,000円の反則金が課せられることになってしまいます。

何よりも、夕方や夜間、視界不良時にヘッドライトを点灯せず走行させるのは非常に危険な行為です。たまに片側のヘッドライトが切れたままの状態で走行している車を見かけることがありますが、絶対に止めましょう。

■ヘッドライト|交換方法

ヘッドライトの交換は自分で行うのと、整備工場やカー用品店などの業者に依頼する2つのパターンがあります。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

・自分で交換する場合

ヘッドライトの交換は部品を購入して自分で行うこともできなくはありません。ネットで作業方法を調べることもできます。

工賃もかからず、整備工場などに持ち込む手間がないのがメリットと言えます。しかし、ある程度知識や技術が必要で、車種やヘッドライトのタイプによっては作業がうまくできない場合も。また、自分の車のヘッドライトの種類を把握せずに部品を購入してしまい、結局取り付けられずに部品代が無駄になってしまうこともあり得ます。

また、点灯しても光軸(光の向き)が狂っていることがあります。光軸が狂っていると車検に通らなかったり、対向車に眩しい想いをさせて迷惑をかけたりする可能性があります。

・業者に依頼する場合

業者に依頼すると部品代の他に工賃が必要です。整備工場に持ち込む手間や時間もかかります。

しかし、車種やヘッドライトの種類をしっかり確認して部品を選んでくれるので、確実に交換することが可能です。車に詳しくなくても、スタッフに「ヘッドライトを交換してください」とお願いするだけでOK。光軸も調整してくれるので車検にも適合し、対向車などに迷惑をかける心配もありません。

■まとめ

ヘッドライトが切れた状態で走行すると「整備不良」となり、違反点数の加算と反則金というペナルティを受けることになります。何よりも非常に危険なので、ヘッドライトが切れたまま走行する行為は絶対にしてはいけません。

ヘッドライトを自分で交換することも不可能ではありませんが、車種やヘッドライトの種類を把握して、それに適合した部品を購入し、正しい手順で作業を行わなければいけません。ある程度の知識と技術が必要となります。

■不安であれば自分で交換せずに業者に依頼しましょう

自分でヘッドライトを交換することに不安がある方は無理して作業しようとせず、業者に依頼しましょう。交換しても点灯しない、光軸が狂っているといったトラブルもありません。車のプロに任せれば確実・安心です。

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