愛車の故障や修理などの際、各種パーツ交換が必要になることは珍しくありません。
リーズナブルにパーツを取り付けるために、純正品ではなくOEMパーツを用いる方法が考えられます。
ただいくら安くても、品質が悪ければ結果的にコストがかかってしまいます。
そこで今回は、OEMパーツと純正品の違いや品質について詳しくご紹介します。
OEMパーツとは?
OEMとは、他社のブランド製品を製造することや製造する企業そのものを指す言葉です。
「Original Equipment Manufacturer(Manufacturing)」の頭文字から成ります。
自動車業界におけるOEMとは、各自動車メーカーにパーツを納入する企業(納入するパーツそのもの)のことです。
OEMパーツは、「BMW」などメーカー名こそ入っていないものの、純正部品に引けを取らない品質を持った製品です。
厳密にはメーカーから発注を受けた業者が製造するものをOEMパーツといい、メーカーの管理下にあるため品質が高いのが特徴です。
品質は高いものの、メーカーが製造したパーツよりは安価に活用できます。
またOEMパーツと同様の形態ながら、メーカーから委託されていない業者が製造したパーツも存在します。
代表的なOEMパーツメーカー
メーカー | 主要製品 | |
---|---|---|
BOSCH(ボッシュ) | ドイツ | バッテリー、スパークプラグ、ランプ、ワイパーブレードなど |
SACHS(ザックス) | ドイツ | サスペンションパーツ、クラッチパーツ |
デンソー | 日本 | 熱機器、エンジン関連機器 |
VDO | ドイツ | 計測器 |
Gustav Wahler | ドイツ | エンジンのEGR システム用パイプやホース |
VALEO(ヴァレオ) | フランス | 自動車トラック用システム・モジュール |
LUK | ドイツ | クラッチ、トランスミッション |
ATE(アーテ) | ドイツ | ブレーキシステム |
JURID(ユリッド) | ドイツ | ブレーキパッド |
TRW | アメリカ | セーフティシステム関連製品 |
LEMFORDER(レムフォーダー) | ドイツ | エンジンマウント |
OEM製品販売までのしくみ
OEMと純正品、非純正品の違いとは?
車のパーツにはOEMという形で製造される部品があるとお伝えしました。
あらためて純正品との違いを上の図(OEM製品販売までのしくみ)を例に説明します。
純正品とは自動車メーカーである「BMW」が作った自社製品です。
もう一方のOEM製品は、「BMW」が「BOSCH(ボッシュ)」というパーツメーカーに委託して作らせた製品のことを言います。
日本のメーカーなら「トヨタ」がOEMパーツを「デンソー」に委託すると考えるとわかりやすいでしょう。
輸入車では例に挙げたBOSCHをはじめ、OEMパーツメーカーそのものがよく知られた存在となっています。
大手自動車メーカーの品質管理下にあるため、OEMパーツの純正品と遜色のない製品となります。
自動車メーカーが作るのが純正品、メーカーがパーツの設計や製造を委託先であるOEM企業に任せ、品質管理を担うのがOEM製品というわけです。
もう一つ、非純正品のパーツも存在します。自動車メーカーの委託先ではないメーカーが製造しているパーツです。
メーカーが品質管理に関係していないため、純正品とはいえません。
区別する意味で非純正品パーツと呼ばれています。
リーズナブルではあるものの、品質は玉石混淆の傾向にあります。
OEMパーツのメリット・デメリット
メリット
OEMパーツの最大のメリットは、基本的に純正品よりもリーズナブルであるという点でしょう。
また自動車メーカーの委託先のOEM製品であれば、品質も良好な場合が多くなります。
販売チャネルもメーカーと同様であったり、品番も管理されていたりするためです。
特に輸入車では、OEMパーツを製作するメーカー自体がよく知られているため、品質にも信頼がおけます。
OEM製品としてだけでなく、自社の「純正品」としてパーツを販売するケースもあります。
BOSCH製品であってもOEMではない形で供給している場合です。
例えばBMW純正品としてケースにメーカー名が表記されていても、中身はBOSCH製であるという事例です。
デメリット
OEMパーツには、メーカー保証がありません。
しかしメーカーから委託製造されているケースでは、品質は保証されています。
またすべてのパーツがOEMに対応しているわけではありません。
OEM製品は、消耗が激しい箇所のパーツに集中しています。
さらにBOSCH製品であってもOEMではない形で供給しているケースもあるため、その場合は純正品として購入しなければならなくなります。
この点はメリットにも記載したとおり、ケースバイケースであり、見方によってはデメリットと言える部分もあります。
またそれぞれのメーカーによってパーツの強み、弱みが出てしまう傾向もあります。
国産車では純正品とOEMの価格にそれほど開きがなく、あえてOEMを選ぶ必然性があるかどうか判断が分かれるところです。
非純正品のメリット・デメリット
メリット
非純正品のパーツに関しても、OEMパーツと同じく交換や修理を安価に行うことが可能です。
例えばアメリカでは、互換性のある非正規製品についてもOEMと呼ばれています。
ですから、一概に非純正品の品質が悪いとは言えません。
凝ったデザインが採用されているパーツ、軽量など実用性にこだわりのある非純正品パーツも販売されています。
パーツメーカーや製品によっては、純正品より優れている場合もあります。
修理を兼ねてカスタムも実装できるなども非純正品ならではのメリットと言えるでしょう。
デメリット
非純正品のパーツのデメリットとしては、品質にばらつきがある点が挙げられます。
純正品と変わらない製品もあれば、粗悪品までさまざまな製品が混在しています。
加えて自動車メーカーの保証がありません。品質における責任の所在があいまいなため、使用には不安が残ります。
さらにOEMパーツと同様、低コストで利用できるとされる非純正品ですが、とても高額なパーツも存在します。
非純正品だから安く済むだろうと考えていたら、思った以上に費用がかかる可能性もあるのです。
一見すると純正品と変わらない見た目であっても、品質の悪いコピー品、耐久性の低い粗悪品も売られています。
せっかくパーツ交換したのにすぐにまた故障した、品質保証がないから最終的には純正品を使わざるを得なかったというリスクを知っておく必要があります。
garagentが選ばれる理由
車の修理やメンテナンス、またカスタムは本当に奥が深いものです。
交換パーツ1つとっても、純正パーツ、OEMパーツ、非純正パーツまで多種多様にあり、それぞれメリット・デメリットもあります。
輸入車の場合、OEMパーツ、非純正パーツメーカーが多数存在し、複数の選択肢があります。
「何を選べばいいのかわからない」「なるべくリーズナブルにお願いしたい」「こだわりのパーツを使いたい」など、お客様それぞれでご希望が異なるのも当然のことです。
メーカー・車種を問わず、愛車はプロ集団であるgaragentにお任せいただければ、車検や点検、パーツの取り付けまで幅広く対応いたします。
ご予算に合わせた部品のご提案や点検はもちろん、ご要望に応じて最適な純正パーツ、OEMパーツ、非純正パーツをおすすめしています。
どんなご希望もまとめてgaragentへご相談ください。
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